賃貸不動産コラム 1 賃貸不動産の探し方    賃貸不動産ララム目次に戻る

賃貸不動産については、貸主から入居者募集の依頼を受けた不動産業者は、委任を受けた賃貸不動産(物件)を不動産流通機構への登録は義務付けられていません。いわゆる売買され不動産と、賃貸される不動産の最も大きな違いは、売買不動産は一度売買されれば、一旦,市場から消滅してしまいます。次に市場に現れる可能性は極めて少ないと言えます。

他方、賃貸物件は、一度、流通市場に出れば、借主が変わるだけで、何十年もの間、市場に連続して存在し続けます。カタカナ語で言えば売買不動産はフロー(流れ)であり、賃貸物件はストック(蓄積)であると言えます。だから、探し方も、賃貸と売買では、異なった探し方をすることが大事なことなのです。では、賃貸不動産の探し方の順序について述べてみます。

1、まず、予算とこだわり条件を決めます。
2、情報を集めます(インターネット、不動産業者、美大では物件紹介はやらなくなりました、当社情報誌等)
3、集めた情報で、場所がわかるものは自分で見に行ってみる。
4、場所がわからなければ、電話で訊いてみる。
5、気に入れば、入居条件を具体的に聞く。
6、賃料の交渉をしてみる。入居日とか、家賃の発生日なども交渉してみる。

7、納得がいったら入居申込書に記名する。
8.契約時に必要な経費計算書とその他契約時に用意する書類等を書いた書類をもらう。
9、保証人に連絡して、保証の約束を取り付ける。保証人に不動産会社から確認の電話があると伝える。
10、契約書類を受領または郵送してもらい、保証人に記名押印してもらい、契約者自身も記名押印し、契約日当   日に契約する会社に持参するか、事前に郵送しておく。
11、指定の口座に、契約金を振り込むか、契約当日に持参する。
12、契約前に、申し込みをした物件についての重要事項の説明を宅地建物取引士に、宅地建物士の証明書の提   示を受ける。説明を受ける。
13、東京都の賃貸住宅紛争防止条例に基づく説明書についての文書による説明を受ける。
14、契約書に記名押印。読み合わせする場合もあり。
15、借家人賠償保険の申込みと保険金の支払いと保険証(保険金の領収証を兼ねる)を受領。
16、引っ越しの手配。
17、入居予定日に基づき、鍵の受け渡し方法について打ち合わせをする。
18、引っ越し完了。入居。新生活の開始。契約書に基づき、毎月の賃料の支払いの準備をする。家賃は殆どの場   合、翌月分をその月の26日から月末までまでの間に前払いで支払うことになる。
ざっと、以上のようになります。


最後に、業者の立場でのアドバイスを書いてみます。立地条件の関係で、当社で賃貸住宅を探すお客様は大学生が多くを占めます。特に、年末から翌年の入学シーズンになると、ほとんどが新入生や在校生のお客様になります。
だだ、少子化の影響で、受験生は当社が鷹の台で創業した25年前と比較すると、18歳人口は約半減しています。

それに加えて、東日本大震災があった3.11からは、日本列島の環境は、それまでの日本と全くの別の国になっていいほどに変化しています。2014年の新生児は約10万3千人。死亡した人は約124万人ばかり。しかしながら、相続対策等の名目で、都会地では賃貸住宅の建築が衰えていません。

傾向としては、賃貸住宅に関しては、供給に比べ、需要が完全に下回った状況になっています。したがって、探す立場に立って考えれば、贅沢さえ言わなければ、より取り見取りという状況になっています。それでも、やはり、少しでも、賃料も手ごろで、条件の良い賃貸住宅は、早く決まっています。

そこで、いつも不思議に思うのですが、「鷹の台駅」が最寄駅の大学に通うのに、賃貸アパートや賃貸マンションを探すのに、なぜ新宿とか吉祥寺、渋谷などの業者に部屋探しに行くのだろうかという事です。

賃貸にしろ売買にしろ、物件を探す場合、自分が探している物件の所在する場所に一番濃い情報があるのは常識ではないでしょうか。たとえば、有名なポータルサイトで、自分の探している地区、駅、賃料、条件等で検索をかけるていくと、最後に「該当物件はありません」という検索結果になった経験があると思います。

私なども、、よく試してみることがありますが、結果はあまりよくありません。やはり基本は、自分が探している最寄駅の不動産会社を回ってみるのが一番いい方法だと思います。対応が悪ければ、サヨナラすればいいだけの事なのです。
最近では、受験生が少なくなったこともあり、各大学の学生課も賃貸住宅の紹介をやめるところが多くなりました。

ファミリー物件でも、地元に来て探すのが原則です。当社の場合、当社管理の物件で、情報を提供していた大学の学生さんからは、当社で管理している単身者向けの賃貸アパートに関しては、仲介手数料を頂いていません。

ただし、上記は学生さんの場合に限ります。他社の物件と、ファミリー物件についてはについては、手数料がかかります。とにかく、まめに、地元の不動産会社を回ったり。地元の会社のホームページを閲覧する。そうすれば、当社では扱っていない、もっといい物件にめぐり会う場合もあるでしょう。最初にも述べたように、賃貸情報に限れば、2015年6月現在、情報を公開しようが、抱え込もうが、何らの規制はないからです。 この項終わり。

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